183シニアファッション研究所
きっかけ「子育てとシニアのコラボ」

トランタンネットワーク新聞社は、17年間「子育て支援」事業を中心に展開。もちろんターゲットは「子育て中の母親」が中心だった。ところが長年活動を続けるうちに、「子育て」のテーマを母親たちだけで考えていては始まらない矛盾に気がついた。

多くの母親の人生は子どもと共にあり、子育て真っ最中の頃は朝から晩まで子どものことで精一杯。それも子どもが小さいうちはいいが、子離れが始まる頃になって急に慌てる。「自分」って、「人生」って、一体何だろう?と。

また、子育てにつきものの悩み。たとえば「おむつはずし」も「きょうだいげんか」も「子どもの叱り方、ほめ方」も、思えば一時のこと。けれどもそのときは、とてつもなく大きな悩みであり、出口の見えない子育てに悶々としてしまう母親たち。そんなとき、大先輩である近所のおばちゃんに相談したら、「おむつはずし? 大丈夫よ、心配ないわ。小学校におむつで来る子なんていないんだから」と一笑されて終わり。

つまり、365日子どもと向き合う生活で閉塞的になりがちな母親が、人生や子育て経験豊かなシニアと出会い、コミュニケーションすることが、どれほどの意味を持つかわからない。

今、社会にある事柄は、「ビジネス」や「子育て」と分けて考えるものではなく、子育ても社会も、お母さんもおじいちゃんも、すべてはリンクし合って存在していること。

母親という視点だけではなく、妻であり、女性であり、ひとりの「人間」というスタンスで、「子育て」ではなく「人生」を考えること、これこそが母親が持つべき視点ではないか。なぜなら、お母さんの仕事である子育ては、未来をつくるという、社会で最も大切な仕事であるのだから。

そんな気づきから、リブライフを「子育て」から「生きる」というテーマに、そして対象を「母親」から「すべての人」にしたのが3年前。その後「子育て支援ブーム」も手伝って、シニアの方々と出会う機会が増えた。だが、正直なところ、「本気」で子育て支援活動をしている人は意外に少ない。いってみれば「自己満足」の域に近いのである。

そして一方では、「子育て支援」の言葉も意識せず、仕事に、趣味に、活動に、元気にいきいきと精を出している方もたくさんいる。

そう、これを放っておく手はない。出会って話を聞いてみれば、かつてのキャリアもさることながら、言葉や行動すべてが深くて広い。我々にしてみれば学ぶことばかり。こんな素晴らしい方々が、次世代のために力を発揮してくれたら…。そんなとき、岩佐俊一(183シニアファッション研究所所長)との出会いが重なり、一気にこの企画がふくらんだ。

対談の模様は『LIVE LIFE』(リブライフ Vol.42)に掲載。詳しくはコチラ

シニアの活動=「ボランティア」という常識から変えたい。シニアの知恵と力を生かして、社会に貢献していくこと。そこには対価があり、そのために責任ある「シゴト」という価値観が生まれる。

今30代、40代の人もいずれシニアの仲間入りだ。だとしたら、近年の変革する社会を見て、これまでの生き方、暮らし方を見直す時期ではないか。「幸せ」のとらえ方を含め、自らが新たな価値観を持つためにも、183シニアファッション研究所として発信できることは多い。

おしゃれに、素敵に生きること

183シニアファッション研究所では、「おしゃれ」をキーワードに、シニアたちに新たな地域のステージと夢を提案する。

本格的な「高齢社会」の到来。リタイア後の人生を時間計算すると、これまで仕事をしてきた時間とほぼ同じ10万時間という自由時間が残されていることに気がつく。言い換えれば、仕事から解放された今こそ、もっと素敵に、自分らしく生きられる場とチャンスを与えられたことになる。

ファッションとは、流行を着こなすことではなく、その人自身が持っている「自分らしさ」をアピールすること。スーツや制服を脱いで、自分らしいファッションを楽しもう。まずはこれまでの自分という殻を破り、新たな自分を見つけることから始めたい。

おしゃれを意識し始めると、すべてが楽しくなる。人と出会うこと、街を歩くこと…毎日が刺激や感動の連続だ。おしゃれでかっこいい生き方を次世代に魅せていくことこそシニアの使命。よりアクティブに、よりかっこよく生きる手本となることは、未来をつくることにほかならない。

これからは、生きてきた知恵やノウハウを活かし、ひとりの人間として何ができるかを考える時代。残りの人生を輝かしい日々にするために、最高の自分らしさを装いたい。

子どもたちを守るのはシニアの仕事。183シニアファッション研究所では、トランタンネットワーク新聞社がこれから展開していく「お母さん大学」をサポート。CSR事業の一環として利益の1割を活動資金とする。

シニア一人ひとりの力を活かして

183シニアファッション研究所では、さまざまな事業を展開。主な事業のひとつが「ネットワークづくり」。会員組織として「ハイカイクラブ」のメンバーを募り、シニアの仲間づくりをする。「残りの人生を楽しく生きたい」…そんなシニアの夢を叶える場でもある。情報交換と交流の場は、同時に、シゴト起こしの場ともなる。ちょっぴり人や社会の役に立ちたいシニアと、困っているシニアや母親たち、企業や行政などをマッチングさせていく。

 
[企画編集] 株式会社トランタンネットワーク新聞社 〒221-0052 神奈川県横浜市神奈川区栄町17-4-1403